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注意! 歯科技工士から嫌われる歯科医院4つの特徴 【歯科あるある第9回】

インバウンド歯科あるある

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歯科医院と歯科技工所は切っても切れない関係です。基本的に歯科医院は技工所を選ぶ側。技工所は歯科医院を顧客としているため、無理な納期や、歯科医院からの厳しい注文にも、嫌な顔をせずに対応します。ですが、やはりそんな技工所にも好きな医院、嫌いな医院があるのは当然です。

そこそこ恵まれている歯科技工所での話

私が勤める歯科技工所は、10カ所ほどの支店を持つ技工所です。私が所属する支店では、義歯以外の技工を中心に扱っており、営業含め20名ほどが在籍しています。
勤務時間は8:00~18:00。と、言うことになっていますが18:00に終わるなんてことはあり得ません。ほとんどのスタッフは23:00頃まで働いています。残業代は出ませんが、それでもうちの技工所は基本給+歩合給、昇給制度もあり、社会保険がしっかりしているので、それだけでも十分恵まれていると思います。

特徴1:納期の短縮は当たり前!?

歯科医院からの納期短縮のオーダーは日常茶飯事。電話で確認してくる医院はまだいい方です。なんの連絡もなしに、技工指示書に無茶な納期を記入してくる医院もあります。ですが、本当に物理的に無理なものでない限り、納期短縮のオーダーには対応しています。正直かなりきついのですが、残業でカバーして納期までに仕上げます。
うちの技工所は3名のチームで数十件の医院をまとめて担当しています。納期短縮が多い医院の担当が重なると、残業がかさんで本当にしんどいのです。できれば指定した期間で出してくれる医院を担当したいとみんな思っています。

特徴2:形成、印象、模型の最低条件をクリアしていない

形成が明らかに下手。印象がきちんと取れていない。石膏模型に気泡が入っている。これは本当に勘弁してもらいたいトラブルです。でも、形成、印象、模型の最低条件をクリアしていないものを堂々と出してくる医院があるんです(A医院とします)。明らかに再製になるであろう技工物を作るのはさすがに心が折れます。
私がA医院の担当になってすぐ、こんなことが続いたらまずいと思い、対策として、A医院からの模型は、届いたら即座にすべてをチェックするようにしました。アンダーカットがあったり、マージンが出ていないものなど、致命的なものに関しては、確認してすぐに医院に連絡をし、できる限り作成前に再印象をお願いするようにしました。また、どうやら微妙な模型を出してくるのは特定の歯科医師(A医院の勤務医)のようなので、模型はできる限り院長にもチェックしてもらってから出してほしいと、やんわりと、営業の方から伝えてもらうようにお願いをしました。

特徴3:シェードテイクのドタキャン

医院からシェードテイクに呼ばれることがあります。自費診療のものなので、本数が多ければ歩合もしっかり入るため、シェードテイクに行くこと自体は良いのですが、ドタキャンや無断キャンセルする患者さんがいるのです。これは医院だけのせいではないのですが、作業時間を削って医院に出向いているのに、何もせずに帰ることになるというのは、かなり痛手です。結局、そんな日はシェードテイクもできず、その分進まなかった作業をするためにまた残業です。
この問題に関しては、技工所としても大きな損害となるため、事前に患者さんの来院予定を確認するようにしました。具体的には、朝、技工所から医院に確認の電話を入れ、医院からも患者に来院予定を確認してもらうようにお願いをするシステムを、すべての支店で導入しました。

特徴4:とにかく値切りがひどい

新規医院との契約を結ぶ時、多くの歯科医院は値引き交渉をしてきます。ひどい医院は、こちらの提示している金額の半額を要求してくるなんてこともあります。さすがにそれでは営業も契約してきませんが、契約後にも値切りをしてくる医院があります。
特に自費の技工物などは患者の方からも値引き交渉をされているのかもしれませんが、「5本同時にオーダーするから○○円値引きしてほしい」といった感じで、ちょくちょく値切りの電話がかかってきます。こうした歯科医院の技工物は、歩合も下がるため正直あまり担当したくありません。
        
自費の技工物は高額な分、こちらも時間をかけ、神経をすり減らしながら細かい作業を行って丁寧に仕上げています。それを値切られ、作業に見合った歩合もつかないとなると……。どうしてもチーム内の下っ端に担当させることが多くなります。私は10年目の中堅技工士ですが、それでも技工物の精度や審美性は2年目、3年目の下っ端の何倍も高いと思っています。
正当な価格でのオーダーであれば、自費の技工物はやりがいも、それ相応の対価もあるので、積極的に引き受けたいと思っています。ですが、たいして稼ぎにならない、それでいてプレッシャーのかかる自費のものより、同じ稼ぎにならないなら、簡単な保険の技工物を流れ作業で大量生産していた方が楽だと思ってしまいます。あまりひどい値切りは、技工物の完成度にも影響していると思います。

こんな歯科医院の技工物が作りたい!

指定通りの納品期間で、きれいな形成、きれいな模型を出してくれる歯科医院ももちろんあります。自費のクラウン作成の際などには、院内で撮影した参考写真や、参考模型、具体的な指示を出してくれる医院からのオーダーは、患者さんに直接会うことのない技工士にとってはとても参考になり、助かります。
私たちも職人として、直接顔を見ることはできませんが、患者さんが喜んでもらえるものを作りたいと思っています。そのためには、歯科医院と歯科技工士がもっと関わり、細かな情報のやり取りや、密な相談ができるような関係が必要なのではないかと思っています。

 

 

歯科技工士 太郎 男性・30歳

歯科技工士10年目。新卒で就職した技工所で働いている。技工所の中ではかなり恵まれている職場環境だと思う。趣味は学生時代から続けている野球。草野球チームに所属し週末は汗を流している。

 

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