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利用者実態が示す、集患サイトのスマホ対応を今すぐやるべき理由と方法について

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自医院のホームページも「スマホにちゃんと対応しておかないとダメだよね」と、何となく感じている方も多いと思います。かと言って重要度や優先度がどの程度で、具体的にどうすれば良いのかが、それこそ”何となく”のままで、なかなか本格的に検討するまでには至っていないケースも多いでしょう。
しかしいつまでもそのような状態のままでは、様々な機会を失ってしまうかもしれません。具体的な優先度はどの程度で、どのような方針でスマホの対応を行っていけば良いのか、スマホの利用状況調査データを基にお話しをさせていただきます。

スマホ対応はもう待ったなし?

ホームページやブログの更新作業も通常はパソコンで行うので、わざわざ確認しない限りは自医院のホームページ等をスマホで見る機会は以外と少ないかもしれません。では、自医院のホームページ以外のサイトの場合は、パソコンとスマホとどちらで見る機会が多いでしょうか。

Yahoo! JAPANが2014年9月に実施した「マルチスクリーンのいま」という調査の結果が「Yahoo! JAPANプロモーション広告の公式ラーニングポータル」に公開されています。スマホの利用状況が分かりやすく表現されており、ここから現在のスマホの利用状況の実態を見てみたいと思います。なお、掲載しているグラフは上記のサイトから引用させていただいたものです。

スマホとパソコンの利用動向

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まず注目すべきはスマホの利用動向です。
左の図によると、スマホを「ほぼ毎日利用している人」は93%と、9割以上を占めます。ある程度予想がつく結果ではありますが、こうやって客観的な情報として目の当りにするとインパクトがあります。また利用場所が自宅の方が少し多く52%になっているところは以外な注目点と言えるでしょう。利用用途はナビゲーションや暇つぶし、動画視聴が多くなっていますが、利用場所と合わせて考えてみると、外出先ではナビゲーション機能、自宅では暇つぶしや動画視聴により多く利用されているものと推測されます。

 

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続いてパソコンの状況を見てみると、「ほぼ毎日利用している人」は82%。すでにスマホの利用頻度より少なくなっています。利用用途は、ネットショッピングや資料作成など、比較的細かい作業が伴うものです。スマホの操作性を補完しているものと思われますが、「何かを見る」というより「何かをする」ためのデバイスとしての位置づけが、より明確になってきたのではと思われます。

スマホ中心のマルチスクリーンの時代

dental_ 150514_03さて、元のレポートの本題でもある「マルチスクリーン」についてですが、41%と半数近くの人が、毎日2台以上のデバイスを利用しているという調査結果になっています。パソコンやスマホなどの1つのデバイスだけでインターネットを閲覧するという時代から、時間や場所、用途に応じてデバイスを使い分ける時代に入りつつあると言えるでしょう。

そして、上の調査からも分かるように、スマホがその中心となっています。「パソコン+他のデバイス」ではなく、「スマホ+他のデバイス」の時代が到来していると言えます。

スマホ対応は直近の課題

以上の事から分かるように、主にパソコンでの閲覧を想定したホームページ作成は、下手をすれば時代と乖離する危険性があります。従って「自医院のホームページをスマホ対応すべきかどうか」は、直近に着手すべき課題と言えます。

さらに、2015年4月にGoogleは「ウェブサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます」と宣言し検索結果を表示するアルゴリズムの変更を行っています。これによりスマホ対応の重要性がますます増加しています。

スマホでのWEBサイト閲覧の実態

それではどのような視点でスマホ対応を進めていけば良いのか。
こちらも実際のスマホサイトの利用動向調査をもとに検討したいと思います。参考にさせていただくのは、国産の優れたCMSである「SITE PUBLIS シリーズ」を提供する株式会社ミックスネットワークが2014年10月に実施した「スマートデバイスにおけるWebサイト利用動向調査レポート」です。グラフデータは当社で若干のアレンジを加えています。

どのようなサイトがスマホで見られているか

「閲覧するWEBサイトのジャンル」から、どんなサイトがスマホでよく見られているか見てみましょう。青い線の方がスマホです。

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想像通りニュースサイトやSNSの利用が多いものの、それに続くのが「一般向け情報サイト」や「企業サイト」などで、ECサイトやポータルサイトよりも頻度が多く40%を超えています。どちらのサイトも比較的情報量が多く、スマホでも意外に多くの情報と対峙している事がうかがえます。

 

どのような目的で利用しているか

続いて「過去1年以内にWEBサイトを閲覧した目的」から、スマホユーザーがどのような目的でWEBサイトを閲覧しているか見てみます。

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「商品を購入する」が最も多くなっていますが、それを除くと様々な「情報収集」が多くを占めています。さらに、情報収集の中でもその種類によってかなりの格差があるのがお分かりいただけると思います。例えば、「商品価格」や「施設」(いずれも私的)、「趣味」や「生活」関連は非常に高くなっていますが、その反面、「投資家情報」や「企業情報」は低くなっています。

このように、スマホでも情報収集目的で多く利用されてはいますが、その対象にはかなりばらつきがあります。従って、スマホ対応を考える上では、どのような種類の情報をユーザーが探しているのか、を認識する事が大切です。「施設」や「生活」は歯科医に関連するカテゴリーですので、想像以上に”スマホで見られている”と考えても良いでしょう。

使い勝手の面から考える

続いて、使い勝手の面から考えてみたいと思います。

スマホ対応されていないWEBサイト

まずは一般的な課題がどのようなものかを見るために「スマートデバイスでPC表示用のWEBサイトを閲覧した際の不満」の状況を確認します。

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「文字が小さくて見づらい」や「タップしづらい」「文字入力が面倒に感じる」など、スマホ対応されていないサイトですので、操作性や可読性といった基本的な不満が解決されていないようです。

スマホ対応されているWEBサイト

スマホ対応されているWEBサイトではどうでしょう。

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「誤った操作をしてしまうことがある」が最も多くなっています。これは比較的小さい画面をタップやスワイプで操作する、というスマホの特性から発生する不満です。常に考慮しなければならない課題ですが、ある程度は仕方がない面もあります。

ここで(今回)特に注目したいのは、「見づらいのでPCサイトに切り替えてしまう」と「情報量が少なすぎてPCサイトに切り替えてしまう」です。スマホ対応しているサイトから「PCサイトに切り替えてしまう」、それも「見づらい」「情報量が少ない」の理由からです。ちなみに「情報量が多すぎて迷ってしまう」との回答もありますが、11%ほどに過ぎません。

スマホに対応したサイトは、スマホ画面の小ささや細かな操作のしにくさから、シンプルな構成と必要最小限の情報のみ表示させているケースが多いです。しかし上の調査結果からは、シンプルさを追求しすぎてユーザーが必要する情報を適切な方法で十分に提供できていないことがうかがえます。「シンプルさ」を追究した手法が、ユーザーの要求とずれてきてしまっているのです。手法のみにこだわらず、ユーザーの視点で判断することが大切であることを物語っています。

「観察」により理解できる事もある

これまで申し上げてきたように、様々な調査データに基づいてユーザーへの理解を深めていくのは大切な事です。既存の調査データがない場合は新たに調査を実施することも可能ですが、相応のコストもかかりますので、なかなか気軽にできるものでもありません。

そんな場合に有効な日常的に取り組める調査手法があります。何も難しいではものではありません。対象者の行動を”よく観察する”事です。これも「エスノグラフィー」と呼ばれる立派な調査手法です。先の調査で「スマホをどうやって操作しているか」の項目がありますので見てみましょう。

 

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「片手で操作している」が「両手で操作している」を10%以上上回っています。さらに「主に片手で操作している」と「主に両手で操作している」を含めると「片手で操作」が「両手で操作」の倍以上になります。このような傾向はスマホサイトを作成する上での基礎的な知見となっており、これを根拠に「スマホの良く使うメニューは、片手の指が届きやすい下側に持ってくるのが良い」とされています。

しかしご存知の通りスマホはどんどん大型化されてきています。電車などに乗って見ていると、両手で操作している割合が思いほか多い事に気付かされます。それも女性や高齢者の方だけではなく、手のひらがそれほど小さくない男性でも同様の事が多く見られました。このように直接対象者を観察する事、例えばよく来院するターゲット層や、逆に少ないターゲット層を意識して観察すると、調査データ等に表れていない情報を生で感じ取る事ができます。

行動だけではなく、会話やちょっとしたしぐさの中にも以外なヒントが隠れている場合もあります。あまり集中し過ぎると行動を怪しまれる場合もあるかもしれませんが、アンテナを常に広げておくと、普段はあまり接する機会のないターゲット層の実態を理解するに役立ちます。

まとめ

  1. すでにパソコンよりスマホが中心。従ってスマホ対応は直近に取り組むべき課題である。
  2. スマホ対応は手法や方法論に頼り過ぎては危険。しっかりとユーザーを見る事が必要。
  3. 調査データを補完する意味でも、ターゲット層を観察する「エスノグラフィー」が有効。

本文でも少し触れましたが、Googleがモバイルフレンドリーかどうかを検索表示順位に取り入れる事に伴い、サイトがどの程度「モバイルフレンドリー」かをテストできるページを公開しています。あくまでGoogleの基準ではありますが、URLを入力するだけで問題のある項目/要素を指摘してくれます。自医院のサイトをテストしてみると、どこから手を付けたら良いのかを考えるきっかけになるかもしれませんので、一度お試し下さい。

Googleモバイルフレンドリーテスト