歯科医院がWEBで集患するために知っておきたいことをブログでご紹介します。

インバウンドマーケティングWEBデザイン医院運営

歯科医院のホームページ制作・専門サイト制作のデザイン考6:有名歯科のWebサイト運営術

年々激化する一方の歯科医院のWeb新患獲得競争。時代に即したWebサイトを作ることはもちろん、サイトリニューアルやSEO対策といった2~3年ごとのこまめなメンテナンスも欠かせません。
そんな厳しい競争に打ち勝ち、新規患者を獲得するには、自分の歯科医院の特徴と武器を最大限に活用したWebサイトをつくり、歯科医院に行く必要のある人を確実に引き寄せ、ユーザーが知らない新たな情報を提供することで新たなニーズを造りだすことさえ必須事項となってきます。
Webサイト作りを制作会社に任せきりにしたり、予算を優先させるあまり、特徴のないテンプレート型サイトで済ませたりといった状態ではとうてい競争に勝つことはできません。
Web サイトを通じて、ユーザーに何をどんな言葉(コピー)で伝えるのか、どんなイメージ(デザイン)で伝えるのか、その方向性を院長や担当者が しっか り持つこ との重要性が増しています。ホームページ制作会社に任せるにしても、方向性や希望するイメージをきっちりと示せるように歯科医院の Webサイト のスタイル (デザインや構造やコピー)について数回に分けて研究していきたいと思います。

1回目は「小児歯科」のWebサイトデザイン
2回目は「矯正歯科」のWebサイトデザイン
3回目はどんなサイトにも使える「コンセプトワーク」
4回目は特徴の乏しい歯科医院を魅力的に魅せる「コピーワーク」
5回目はWebサイトの力を増す「画像&動画コンテンツ」
についてお伝えしてきました。
6回目になる今回は「有名歯科医院のWebサイト運営術」についてお伝えします。

 

歯科医院のコンサルタント業務に携わる有名歯科医師や、何名ものカリスマ歯科医師や歯科技工士を輩出していることでも知られる大手医療グループのサイトから学べることを見ていきます。

フクロ歯科医院:売上げV字回復の秘策か!? 同じ専門サイトを2つ作る技

http://www.owl.gr.jp/

フクロ歯科医院は創業110年を数える群馬・前橋の歯科医院です。院長自らが医院コンサルタントとして有名な師匠の元に弟子入りしてセルフコンサルタントを学び、自医院の売上げをV字回復させ、現在はインプラントを中心にした治療を行いながら、売上げ「2億超え」をコンセプトに自らも歯科コンサルタント業務を行っています。
コンサルタントのプロを名乗るだけあって、専門サイトの使い方もこなれています。

専門サイトは2種類で、院長が施術をするインプラント治療専門サイトと、歯科衛生士と院外からの専門医が担当するホワイトニング&矯正治療の専門サイトです。しかも、専門サイトのほかに、広告用のランディングページ(ユーザーがWeb上の広告をクリックすると移動する先のサイト)なのでしょうか、インプラントとホワイトニング&矯正の各々に専用のランディングページが1つずつあるのです。つまり、ホームページ、専門サイト、ランディングページの3種類でSEO対策をするのですから、かなり強力なはずです。

インプラントを例にとり、専門サイトとランディングページの中身を吟味してみましょう。サイトの一方は「前橋インプラント.com」と題され、写真や動画を多用したもので、こちらは明らかに「インプラントを申し込みたい」「どうしようかな」と迷っている患者さんの背中を押すためのランディングページです。

フクロ歯科医院 インプラントランディングページ「前橋インプラント.com」
http://maebashi-implant.com/

hukuro01

 

「群馬インプラントサロン」と題されたもう一方の専門サイトはトップページ+10ページ以上の下層ページを持つボリューム感のあるサイトです。文字を中心にした展開で、症例の説明やコラム集などが掲載されており、SEO対策を中心に、「インプラントに関心のある患者予備軍を「患者」に育てるための機能を持っていることがわかります。

フクロ歯科医院 インプラント専用サイト「群馬インプラントサロン.com」
http://www.g-implant.com/

 

fukuro02

 

専門歯科のサイトを2つ持つというのは、費用の面からいってもかなりの高等テクニックですが、すでに集患もできており売り上げても立っているが、さらにこの売上げを倍増させるには?というレベルの歯科医院には大いに参考になりそうです。

また、この専門サイトとランディングページもそうですが、本体のホームページも含め、動画の使い方が非常に巧みです。

例えばインプラントについて説明した3分程度の動画の最後には、「毎週木曜日に行われている無料CT撮影会・無料相談会」のお知らせ流れます。関心のある層に興味を持たせて、「無料プレゼント」で相手の心を掴む。まさにマーケティングの王道を行く手法はさすがです。このあたりのテクニックはあちこちに散りばめられており、どんな歯科医院でも参考にできそうですね。

 

フクロ歯科医院 ホワイトニング・矯正治療専用サイト「Love&Teeth」
http://www.loveandteeth.com/

フクロ歯科医院 ホワイトニング専用ランディングページ 「群馬ホワイトニング.com」
http://xn--eckya1em1fzf5a0267lv7zb.com/

 

 

医療法人徳真会グループ:「医療は人なり」という理念を人に伝える表現力

http://www.tokushinkai.or.jp/

国内外に70箇所近くの歯科医院、歯科技工所などの拠点を擁し、年間80万人以上の患者を診る日本最大の歯科医療グループ。歯科技工士界のスーパーマイスター林直樹氏をはじめ、数々のカリスマ技工士を擁するワールドラボでも有名です。
グループを統括するサイトには、この巨大グループを一代で築いた敏腕理事長が提唱する「世界で最も優れた歯科医療グループを創る」という理念が徹底して浸透しています。
なかでも、経営の要は人そのものであるという考えが色濃く反映されたのが採用サイトです。

医療法人徳真会グループ 採用サイト
http://www.tokushinkai.or.jp/recruit/

tokushinlai01

採用サイトのトップページ内には、歯科医師、非常勤歯科医師、臨床研修歯科医、歯科衛生士、非常勤歯科衛生士、歯科助手、歯科受付、歯科技工士それぞれの募集要項詳細へ飛ぶバナーが8つ並んでいます。
その数の多さだけでも驚きですが、さらに歯科医師の採用ページはそこから3ページをさいて、グループの理念や職場環境、求める人材の説明などが丁寧になされています。 

     tokushinkai04

 

ほかに、「徳真会のひと」としてグループを代表する歯科医師や歯科技工士、マネジメント部門のリーダーからのメッセージを紹介するページ、高度な歯科技工技術を紹介するページ、国内外に広がるグループの拠点紹介のページなど採用部門共有のページがあり、まさにこのグループのサイト自体がそのまま採用専用のサイトとして位置づけられているといっても過言ではありません。

徳真会のひと
http://www.tokushinkai.or.jp/recruit/doctor/voice/

tokushinlai04

この規模感自体は巨大グループならではのもので、一個人の医院では見習うべくもありませんが、注目すべきはその一つひとつのパーツのつくりです。


どんな環境なのか、どんなことが学べるのか、将来性は? また、実際に働いている人がどう思っているのか、個人として医療人としてどんな風に成長したのか……。
自分の歯科医院に合った人を採用するためには、どんな情報を示したらよいのかがリアルに見て取れます。

複数の歯科医師がいて、歯科衛生士が10名程度いるような中~大規模の歯科医院にとっては参考にできるところが多いのではないかと思います。

また、ナチュラルすぎて気づきにくいところですが、圧巻はほぼ全ての写真を自前の写真で構成しているところです。採用情報は特に、その医院の雰囲気を知りたいというベーシックな欲求に応えるのが基本ですので、院長はじめ、スタッフの日頃の雰囲気が伝わる写真を準備したいところです。

 

まとめ

経営に成功している歯科医院には独自のセオリーがあり、Webサイトにもそれは現れています。
サイトを見て、どんなところが心に響くのか、どんな法則がそこにあるのかを読み取ろうとすることは単純すぎてバカバカしく感じますが、実際にやってみると、意外なほどの発見があります。

このデザイン考シリーズで繰り返しお伝えしているのは、そのアイデアを自分で実行する、というより、発想の原点・エッセンスをプロに伝えて方向性をつけることの重要性です。

いいなと感じるところをピックアップする、なぜいいなと感じるのかを考えてみる。

それだけでも何もやらないよりサイト製作者に渡せる情報は10倍は増えます。価格に換算すると、1円の10倍は10円ですが、40万円でサイトを作ったらその10倍は400万円です。払った対価の価値をどれだけ高められるかは、院長次第なのです。

関連記事