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オーラルケアの世界に登場したIoT歯ブラシ。歯科医院としての活用法は?

モノのインターネット(Internet of Things)と呼ばれるIoTが暮らしの中のさまざまな分野に入り込みだしたのはIoT元年と呼ばれた2015年前後からですが、私たちは急速にその存在に慣れ始めています。
街角のあちらこちらで見かけるようになったPepper(ペッパー)くんに代表される人型ロボットや、スマートホンをコントローラーやレシーバーとして使う照明器具や、室内の様子をモニターしたり通話ができる設置型のカメラ、自走して掃除を行う掃除機や、最新のレシピを自動で更新する調理器具といったIoT家電などがその代表例です。
医療分野でもその将来性に期待がもたれているIoTですが、歯科分野でも着々とIoTツールが進化中です。オーラルケアの分野のIoTツールと歯科医院・歯科医師はどのようにそれらを活用できるのかを考えてみたいと思います。

2014年:各社IoT歯ブラシの実用化開始。センサーとスマホアプリが基本

オーラルケア分野でのIoTと言えば、最も身近な存在は電動歯ブラシでしょう。IoT電動歯ブラシは2014年頃から実用化されはじめましたが、他社に先立って研究を始め、実用化の先鞭を着けたのが2014年10月に発売されたBluetoothでスマホアプリと連動する「ブラウン オーラルBシリーズのプラチナ7000」です。
アプリでできるのは、歯を上下左右裏表の8カ所に分けてそれぞれを10秒ずつ磨くための時間をガイドしてくれること、歯磨きの間にスマホでニュースや歯に関するコンテンツを見られるといった内容。ブラウンの最上位モデルだけあって、電動歯ブラシとしてのスペックは非常に高いのですが、IoT機能としてはまだまだ存在感が薄く、歯科的に強く興味を惹かれる機能はありません。

braun

http://www.oralb.braun.co.jp/products/oral/product/7000.html
ブラウンサイドとしてもIoT機能は「ウリ」というより「おまけ」的存在だったらしく、
現在のHPを見てみると代表的な特徴の中にも出てこず、サイド機能扱い。

 

braun2

【参考記事】スマホ+歯ブラシで新しい歯磨き体験してみた『ブラウン オーラルB プラチナ・ブラック7000』
http://app-review.jp/news/224358

 

注目は「子供の知育」。嫌いな歯磨きを大好き!に変えるアプリ開発

同じく2014年に発表されたKolibreeはフランス発のIoT電動歯ブラシ。ブラウンが大人向きの商品なのに対して、こちらは主に子供の歯磨き嫌いを「歯磨き大好き」に転換させるために開発された電動歯ブラシです。
最先端のセンサーが搭載された電動歯ブラシで歯を磨くと、ブラシの動きに連動してスマホアプリでゲームが楽しめ、子供たちは夢中になって歯を磨いてしまう、という仕組みです。ゲームは定期的に更新されていくので、飽きやすい子供たちの気を引くにはぴったりですね。もちろん大人向きのアプリもあり、磨き残しをチェックしたり、家族全員の歯磨き記録をストックできたりします。

kolibree

Kolibree https://www.kolibree.com/en/

 

カメラ付き電動歯ブラシで「映像で確認しながら磨く」新しさ

興味深い商品としては、2016年にアメリカで歯科技術のスタートアップONVIからカメラ付きIoT電動歯ブラシが発表されました。これはスマホの画面で自分の口内の歯磨きの様子を見ながら歯を磨くという不思議な体験を提供しています。
センサーで磨き方をチェックするタイプは、磨き方がよいか悪いかを判断するのはアプリになりますが、歯磨き状況を映像化することで、「磨けている」「磨けていない」を人間が判断する余地を残しているのがこのタイプの特徴だと言えます。
この点で歯科医院の出る幕もありそうです。例えば、定期健診ごとに歯科衛生士に記録を見てもらい、磨き方もチェックしてもらうことで、磨き方の偏りや癖を修正し、正しいオーラルケアに導く手助けになるはずです。

 

歯科技術のスタートアップ、ONVIがカメラ内蔵の歯ブラシを発売
Onvi Prophix Video Toothbrush

 

2016年:新機軸のアタッチメント型センサーデバイス登場

日本ではブラウンの後は目立ったものは発売されておらず、次々に追従品が発売されて新しいスタンダードとなるといった動きには発展していません。その代わりに2016年になって登場したのが、電動ではなく、普通の歯ブラシに3Dセンサーをつけて歯の磨き方をチェックするタイプです。

サンスターから発売された「G・U・M PLAY」は約15gという軽量小型のコイン型デバイスにシリコン製のアタッチメント「カラーキャップ」をはめ、歯ブラシを差し込んで使うIoTデバイスです。内臓されたセンサーが歯ブラシの動きを捉え、その情報がBluetoothでスマホアプリに送られ、歯磨き状態を採点してくれます。
専用アプリには楽曲を演奏するタイプのゲームがあり、正しい磨き方をすると3つある楽器をすべて使うことができ、楽曲がにぎやかになっていきます。単純なのですが思わず大人も夢中になってしまう工夫が満載です。

gum

サンスターG・U・M PLAY http://www.gumplay.jp/

 
登録されている曲を選び歯磨き具合によって楽器を増やしていくゲームアプリ

 

一方、クリップで歯ブラシに装着するタイプのセンサーデバイス「シャカシャカぶらし」を開発中(現在クラウドにて製品化資金を調達中)なのがベンチャーのTemari。仕組みは「G・U・M PLAY」と同じですが、こちらはクリップで歯ブラシに装着するタイプで、子供の知育を目的としているため、センサーは愛らしいクマさん型、アプリも子供向けとなっています。

シャカシャカぶらし http://www.temarii.com/

 

まずは歯科医師・歯科衛生士が使ってみるべし

歯科医院としては、歯ブラシに装着するタイプのデバイスであれば、患者さんごとに歯ブラシさえ準備すればその場で試してもらうこともでき、院内イベントやオーラルケアの指導など、活用方法もいろいろとありそうです。
IoT歯ブラシ分野はまだ走り出してまもなく、各社手探り状態ですが、今後、データの蓄積が進み、センサーとアプリの精度が高まっていけば、家庭での歯磨きの記録を歯科医院で受信して遠隔で歯磨き指導…なんてことにもなるかもしれませんね。
どんな可能性があるのか、まずは先生や歯科衛生士の方々がお試しされるのもお勧めです。

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